おっさんが1Kgデザートに挑戦してみた、その6(水ようかん)。

 1Kgデザート全制覇まであと2つ、6つ目は「水ようかん」。

 水ようかんなんてこのパッケに入れたら出てくるんかい、と杏仁豆腐の件があったので警戒しつつパッケを開けると・・・最初に出てきたのはなんとシロップ(しかもそこそこの量)、その後からスルスルっと水ようかん本体が。オレンジゼリーと珈琲ゼリーでも多少シロップは出たが、これだけ大量に出るパターンは初めて・・・ってか水ようかんの水ってこういう意味じゃないよね。

 さてお味は・・・うん、水ようかん。勿論値段相応であることは前提で、甘さで素材の薄さを誤魔化しているのは間違い無いが、それでも水ようかんとして踏み止まっている感じで。念のため、和菓子処の水羊羹と比べちゃ駄目よ。
 食感もまぁこんなものでは。でも世間一般の水ようかんより水分の出るのが多めなのは間違いないと思われ、素材として使うには少し留意した方が良さそう。

 ちなみにコレも口当たりは比較的あっさりで、あずきが嫌いでなければ1Kgなんて割と食べられてしまうが、カロリーは1Kgで1,140Kcalとまた強力なので要注意。
 この味付けだと確かに生クリームとか乗せてバリエーション付けたくなる感じも分かるが、更にこの上にカロリー乗せたりしたら・・・ガクブル間違いなし。

おっさんが1Kgデザートに挑戦してみた、その5(カスタードプリン)。

 1Kgデザート全制覇まで折り返し点通過、5つ目は「カスタードプリン」。

 前々回の杏仁豆腐がパッケージに張り付いてしまっていたのでやや警戒したが、こちらはゼリーと同様にするっと長いまま取り出せましたな。

 さて肝心のお味ですが、ややザラつくというか硬いというか、そんな食感があるが、確かにこれは「プリンの本体」。
 敢えて「カスタードプリン」と書かなかったのは、食感は兎も角味についてはフツーに3パック1セットで売られている子供のデザートなプリン(の本体)にかなり近い気がしたので。分類的にはカスタードプリンだけどアレ普通は「カスタード」プリンと言わないでしょ。
 逆に言うと、ザラつくというか硬い感じってのは「カスタードプリン」として売られているモノにやや近いかも。でも味は工業製品ってか非手作り感というかジャンク臭漂うというか、そんな感じ。いやこれ嫌いではないですよ。

 ところでコレ、当初は「相当重い(重量ではない)んじゃね」と覚悟して開けてみたのだが、意外と甘さがしつこくないことに驚く。カロリーだけ見れば1Kgで1,170Kcalとパンチあるのにも関わらず、あっさりと全部食べられてしまうという強烈な代物でしたとさ。
 もしかしたら、そこらのプリンでは上に乗っているのが当たり前のカラメルが存在しないせいかも知れない。

 結論としては、ややジャンキーというか古い製法というか子供のデザートというか懐かしい味というか、そんな感じのプリンを山ほど食べてみたい人にはお薦め。
 注意点としては、口当たりの割にカロリーはかなり高いので脂肪注意、てなことぐらいかね。

おっさんが1Kgデザートに挑戦してみた、その4(アセロラゼリー)。

 そろそろ全制覇が意地になってきた1Kgデザート。ここで次はカスタードプリン・・・と思ったら、何だか見慣れない商品が。
 ということで「アセロラゼリー」をお買い上げ。

 ♯この記事を書いてる時点で、未だ豊田乳業のHPにも掲載されていない模様。

 パッケに「栄養機能食品」「ビタミンC1000mg」と書いてあるのが「1Kgで1000mgって大した量じゃないよな・・・って栄養表示には100gあたり115mgって書いてあるんだが」とか思いつつ、これもつるんとパッケージから取り出し完了。
 オレンジゼリーよりちょっと固いような。そして、アセロラっぽい香料がたっぷりだ(笑。

 そして早速ぱくっと・・・ん~~~???
 自分的にはこれシリーズ初の「ハズレ」。アセロラ感が薄過ぎて、ぶっちゃけ何のゼリーだか分からんよコレ。
 まぁ確かに薄味のアセロラドリンクって商品も売っているが、それでももう少しは酸味というか果汁風の味付けがしてあるぞ?
 色が薄いのはどうでもいいが、この味の薄さはいただけない。

 口当たりは軽いというか味が薄いので、1Kgで690KCal分などさらっと食べられてしまうが、カロリー高い割に甘さも味わいもなく、物足りなくて途中で飽きてしまうかも。
 少なくとも自分は二度と買わない。以前に試してみたオレンジゼリーや珈琲ゼリーの方を選ぶ、絶対に。

おっさんが1Kgデザートに挑戦してみた、その3(杏仁豆腐)。

 さて次はいよいよ個人的本命、牛乳パックデザートの3本目は「杏仁豆腐」。

 実は結構好きなんですよ杏仁豆腐。でも普通杏仁豆腐ってそんなに食べられないですよね。パッケが小さかったり、バイキング等でも小さく切られていたり。
 ところがコレならば、思う存分杏仁豆腐が食べられる。過去2本の実績から1Kgも食べれば「思う存分」に入ると思われたので、れっつとら~い。

 ところがコレは取り出そうとしたところでいきなり自分が試される展開に。オレンジゼリーや珈琲ゼリーと違ってパックにぺったりと貼りついていた為、つるんという感じで取り出すことが出来なかったのですよ。
 仕方ないのでパッケの貼りついた分は後で回収することにして、ナイフを入れて剥がしつつ皿に取り出したが、結局前2品のように牛乳パックの型そのままの状態という状態にはならず。

 さて肝心のお味だが、確かにこれは杏仁豆腐ですよ。しかも割とぷるんとした感じで、あんみつに入っているような固いものではなく、デザート単品として出されるような感じの、けど結構柔らかい、うんうんコレがいいんですよ。
 一方で食べ応えはかなりあり。前2品よりカロリーがある(1Kgで870kcal)こともあるが、杏仁豆腐って素材の力な気がする。固さが原因ということもなく(むしろ柔らかい)、単純に味に飽きるということでもなく、杏仁豆腐という素材はそこまでたっぷり食べるものではない、的な。おかげで杏仁豆腐を「思う存分」食べたい欲は半パック分の500gでもうかなり満たされましたけどね。

 結論としては、コスパの高さは間違いない。カロリーもだけど。
 コレについては一人で1Kgチャレンジというよりは、1人なら何回かに分けて、或いは複数人でワイワイ食べるのが正解な気がする。杏仁豆腐って意外と重い模様。

続・おっさんが1Kgデザートに挑戦してみた(珈琲ゼリー)。

 さて、最近ネット界隈で牛乳パックに入った1Kgデザート、オレンジゼリーを試してみたところこれが大変よろしい感じで気をよくしたおっさん、翌週には「珈琲ゼリー」を買ってきましたよ。珈琲ゼリーってオレンジゼリーよりある意味安パイだと思っているので、特に躊躇することもなく。

 部屋に戻りパッケを開けたら・・・こちらもまたつる~んという感じで、1Kgの牛乳パック型がそのまま出てきまして、いざ実食、と。
 これは・・・そう、「珈琲ゼリー」でなく「コーヒーゼリー」。前回のオレンジゼリーと同じく、子供のデザートにある3コ入りパックで売られているアレ、アレの食感、味、そのまま。
 味に苦みが殆ど無く、普通に考えたら何でこんな甘いのがコーヒーなのか良く分からないが、取り敢えずコーヒーとしか言いようが無いあのゼリーの、いくつか種類ある中でも特に苦みが少ないお子様向けのモノ。
 そこらの3コ入りパックは1カップ100gなので、10カップ分を一気に食べられるという計算ですよ。

 勿論、クリームの類は一切付いていないが、それはお好みに応じて自分で。試してみたところ牛乳との相性も良い。
 但しゼリー=多少シロップが出るので、クリームも牛乳もあっという間に「コーヒー」クリームや「コーヒー」牛乳と化すが。

 結論。懐かしの「コーヒーゼリー」をがっつり食べたい人へ。
 味が濃いせいかカロリーは「比較級で」低い(1Kgで580kcal)のにオレンジゼリーより食べ応えがありましたな。
 オレンジとコーヒー、どちらもお値段もお手軽だし、当たり商品な気がする。

おっさんが1Kgデザートに挑戦してみた(オレンジゼリー)。

 さて、最近ネット界隈で牛乳パックに入ったデザートというブツが話題らしい。値段の割に味も悪くなく、1Kgというボリュームとパック入りという見た目のインパクト大だとか。
 そしてソレが売っているのは緑の看板の業務スーパー・・・って住んでいるトコの近辺で見かけないなぁと思いつつ、ggってみると自転車到達圏内には店舗があることが判明。
 これは一丁試してみるか、ということで買ってきましたよ。

 まずはお試しということで、一番安かった「オレンジゼリー」1Kg。
 パッケージに7~8人前と書いてあるが、さて何のことかなワカンナーイと。
 パックを開けて、取り敢えずパレットの類は手持ちが無いので大き目の丼に引っ張り出しましたよ。つる~んとそのままの形で出てくるのね。

 う~む、何て分かり易い「オレンジゼリー」。
 最近のナチュラル志向というかそういう方向とは縁の無い、おっさん世代には懐かしい、プリンやらと同じようなパッケージに入って売られていて子供のデザートになるような、あのオレンジゼリーの質感、色、歯触り、そして味わい。
 子供の頃の「オレンジゼリーを腹いっぱい食べてみたい」を低価格で叶えてくれる、ダメな大人買いアイテムではないですかコレは。

 いや冗談抜きに、最近のナチュラル志向が普通だと思っている若者にはジャンキーな味わいかも知れないが、甘過ぎずしつこ過ぎずオレンジっぽいこの味わい、小腹が減っていれば一気に行けます、はい。

 結論。これは嬉しい1Kg。
 子供の頃のオレンジゼリーに未練があるダメな大人には特にお薦めします、はい。
 ちなみにカロリーは1Kgで710KCal程度だそうなので、そこまで高くはないのでご安心。

 ・・・グレープゼリーも作ってくれないかな?同じような懐かしの味わいで。

鯖寿司界に第三勢力あらわる。

 二度あることは三度ある。またしてもとっとり・おかやま新橋館の話。
 ネタとしては昨日色々と「かなべ」さんとお話した後、思わずお買い上げしてしまった「新商品」が個人的にかなりいい感じだったので、その話を。

 ◇

 さてその「新商品」とはずばり「鯖味噌寿司」。世間では鯖寿司というと「〆鯖」乗せ(第一)と「焼鯖」乗せ(第二)の激突という認識だと思うのだが、ここに岡山から颯爽と登場したのが「鯖味噌」乗せという第三の勢力なんですわ。

 この実物はというと、ご飯の上に鯖味噌となった鯖の開きがドカンと乗っております。鯖味噌といってもグズグズになるまで煮込んでいる訳でもなく、汁だくになっている訳でもなく、焼鯖のように自然に、しかもふっくら感まで残して絶妙な感じで乗っております。

 ・・・ってしれっと書いているが、普通に鯖味噌をご飯の上に乗せたら汁だくになってしまうし、汁だくにならないように仕上げたら調理直後は兎も角時間が経ったらやたら固くなってしまうし、これ中々どうして奇跡的なバランスですよ。正にこのバランスこそがこの製造元が開発した技術というかノウハウということでしょう。
 店頭では岡山出身だというバイト君が「サバ寿司というと日本海側が有名ですが、瀬戸内海側の岡山もママカリを筆頭に昔からいろんな魚を調理しているんで、調理法には自信があるんです」と宣伝していたが、看板に嘘偽り無といったところか。

 更に実食すると、味噌味だが塩気がそこまで強過ぎることもなく、鯖とご飯の厚さの比率が1:1ぐらいなので見かけよりもボリュームたっぷり。大変よろしい感じだったのですよ。
 これマジお薦めの一品です、はい。

 ◇

 ところがこの話には後日談が。
 後日もう一度とっとり・おかやま新橋館に顔を出したら、もう売っていなかったという。
 上手く育てれば長期的なヒット商品になるだけの実力はあったと思うので、是非復活を熱望。

倉敷でオリーブを育ててオイルを手絞りしている人が居るというお話。

 2回続いてとっとり・おかやま 新橋館でのお話。
 昨日買ってみたオリーブオイルが結構面白いシロモノだったので、生産者とちょっとお話してみる為にもう一度顔を出してみたら、何故か新しいものまで買ってしまった話。

 まずは生産者の「かなべ」さんとの話(60代ぐらい?のおじいちゃん)から。自分の筆力の低さ故ちんたら文章で書いたら読むに堪えないシロモノになってしまったので、以下箇条書き風味で。

 ◇

 そもそもは戦後、いろんな人がオリーブ栽培を倉敷で始めてはみたものの、生育が難しかったり当時はおカネにならなかったりという理由で次々と撤退する中、頑張ってオリーブ栽培を続けた人が居た。
 そのオリーブ栽培を親から継いで今もやっている。ぶっちゃけラクな商売ではないのにどうして続けているのかというと「親がやっているを見ていたから」とのこと・・・これが農民魂ってことなのかな。

 オリーブは山でなく平地で育てている。何故かというと昔は普通に山でやっていたが、ある年自然災害で山が崩れてしまい、平地で育てられないかとやってみたらいい感じになったので。
 最近では倉敷工場地帯の工場緑化にオリーブを植えるようなことをしているとかで、工場地帯は他の植物や虫が少ないので病害虫が出にくく、結果として農薬も少なく済むとのこと・・・その発想は無かった。

 オリーブオイルが食用として売れるようになったのは本当に最近のことで、それまでは石鹸やら美容液やらとかそういう方向で売って何とか続けてきた。
 漸く食用で売れるようになったので、折角作っているのだからいいモノを作りたい。幸い買ってもらった方からは美味しいと言ってもらえているが「もっといいモノにしたい」とのこと・・・これまた農民魂か。

 手絞りだとオリーブオイルの取れる量は実の重さの1割程度、180gの¥3,240@税込の瓶の量を取る為には小篭で山盛り一杯、1.8Kgのオリーブの実が必要。
 機械絞りにすればもっとオイルは取れるが、手絞りの方が雑味が入らず品質が高いとのこと。
 そんなオリーブオイルのお勧めの食べ方は「ちょっと贅沢だけど」炒め物の油に混ぜて使うと香りが広がって良いとのこと。そりゃもう当然旨そうだ。

 ◇

 結論、何と言いますか実に純朴な生産者です。
 こういう人が作るモノなら安心して買えますな。勿論安くはないのだけど、それだけの価値がある。
 もちろんオリーブオイル自体も良いモノです。本当にさっぱりしているのに香り立つ感じ。

 そんなこんなで話をした後、本日見かけた「新商品」をお買い上げして部屋戻り、と。

倉敷産100%なオリーブオイルがあるというお話。

 さて、以前ネタにしたように自分は都心にあるアンテナショップをよくウロウロしているのだが。
 本日は会社帰りにふらふらと立ち寄った新橋館で倉敷産の甘酒とオリーブオイルを買ってしまった話を。

 ◇

 そもそも何故倉敷なのかというと、入ってすぐのスペースにテーブルを出して「倉敷」をアピールしていたから。
 観光案内と地元商品アピールが並んでいたのだが、その地元商品というのが「十八盛酒造」と「かなべオリーブオイル」だったんですな。

 ♯季節柄入口近くのスペースでは「岡山の桃」を大々的にアピール中だったが、そっちよりこちらに目が行ったので。

 ということで、まずは「十八盛酒造」から。
 倉敷で230年続くという酒蔵が、ややさっぱり系に振った「朝日米」を使った日本酒「十八盛大吟醸備前50」と米麹だけで作った「麹の極み」という「甘酒」、それに岡山の果物を使ったリキュールを試飲にてアピール中。

 まずこの朝日米というのは地元岡山で栽培された酒米で、日本酒ド定番の山田錦よりもすっきり系の味(といっても祝米辺りと比べると圧倒的に山田錦に近い)が特徴。更にそれを大吟醸に仕上げて、とても口当たり良く飲みやすい感じの日本酒は正にこの季節向き、これは良いね。

 しかしそれより自分の心を捉えたのは、米麹だけで作った混じりっけ無しの「甘酒」。「あぁ成程これは夏に飲みたくなるわね」という甘くて爽やかな味、思わず500ml瓶¥714を2本お買い上げしてしまいましたよ。
 ちなみにこの甘酒、何と100mlあたりのカロリーが100Kcal超え。江戸時代に甘酒が夏バテ防止に飲まれた、という話がとても納得出来るシロモノです、はい。

 次、「かなべ(金辺)オリーブオイル」。
 なんと倉敷で60年続くオリーブ園、その名も「かなべ」さんが手摘み手絞りで作っているオリーブオイル。

 というか国産オリーブオイルって小豆島以外にあったのか、というのが個人的には一番驚いたこと。
 そんな面白そうなもの、買うしかないじゃないの。
 もちろん値段的には輸入モノの高級品と比べても正直「高い」レベルだが、国産手摘み手絞りならそれはまぁ当然といえば当然。「エクストラバージンオイル」180mlを¥3,240をお買い上げ。

 ◇

 以上、本日は倉敷産物品を¥5,000近くお買い上げしてしまったというお話でしたとさ。
 しっかしホント、催事っぽいモノに弱いのよねぇ>自分。

国産薄荷はワイルドな味わいだった。

 突然ですが「薄荷」と「ハッカ」、どちらがスッキリ感ありますかね。
 個人的には「薄荷」だと緑色の植物、「ハッカ」だと透明~白のエキスや菓子を連想してしまうのだけど、この辺りは感覚の話ということで。

 何故こんなネタを出したかというと、例によってアンテナショップをフラフラしていた時に見つけた、岡山の酒蔵が出している「薄荷焼酎」という代物を見つけてしまったので。
 ということで、こんなモンがありました的簡単な感想でも。
 ちなみに酒蔵の名前は「ヨイキゲン」、漢字では酔機嫌と書くらしいが社名がカタカナなので以降それで。

 ◇

 まずは瓶の形からして焼酎っぽくない「日本ハッカ焼酎 未知夢」。これで「みっちゃむ」と読ませるのは結構強引な気もするが、500mlのトニックウォーターでも入っていそうな丸っこいビンでお値段1,000円程度。

 まず前提として、ベースは25.5度の単式蒸溜な米焼酎。なのでそもそもの焼酎自体にそれなりに味がある筈なのだが、ここにガツンと自己主張して乗ってくる日本薄荷の強烈な存在感の前には第一印象ではその辺りは全て吹っ飛ぶというか。

 何がそんなに強烈かって、そのワイルド感ですよ。タブレット菓子のような、精製され単純化されたペパーミントとは全く違う。
 上手く言い表せないが、何とかまとめてしまえば「緑臭さ」。夏の野原や山の、生命力に溢れた雑草が青々と茂る、あんな風景を思い起こさせるような味。クリアとか透明だとかそんな表現とは対極の力強さ。

 ♯最初にパッケージ見た時にはもう少し大人しい感じかと勝手に思い込んでいたので、更に印象が強かったという部分はあるにはあるが、それを差し引いたって十分に強烈だよコレ。

 勿論薄荷なのでさわやか感もスッキリ感もあるし、それも強いので後味はもう独特としかいいようがない。
 それと、少し呑んで薄荷の衝撃に感覚が慣れてくれば、米焼酎の味がしているのにも気づけますよ、勿論ね。

 ということで、正直好き嫌いはハッキリ出るとしか思えないので、万人にはおススメ出来ないですな。
 野趣とかワイルドな味とか、そんなキーワードに反応する人には結構ウケるのではないかと。
 個人的には嫌いじゃないですよ、こういうの。

 ◇

 そしてもう一本、こちらはリキュール扱いの一品「ヨイキゲン ゆずミント」。
 500mlのスリムなボトルで、お値段は1,300円程度。

 モノとしては先程の薄荷焼酎を柚子果汁で割ってあるもの。アルコール7.5パーセント。
 こちらは焼酎分が約1/3に割ってある上、柚子の味がしっかりしているので薄荷の「緑臭さ」が薄れて爽やか感がより前面に出るようになっており、中々口当たりが良いですよ。
 但しストレートだと柚子の味が全面に出過ぎる気もするので、ソーダ割の他、牛乳割もかなり良い感じ。全体的なバランス感として、割った時に一番バランスが良いところに調整しているような印象も。

 とはいえベースとなる薄荷焼酎の主張の強さは薄まっても健在なので、最近売れてるらしい「清涼飲料水みたいなリキュール」ではないし、薄め過ぎるとまた味のバランスが崩れてしまい勿体無いことになってしまう。
 爽やかさは確かだが、一方で結構割っても後味として薄荷焼酎独特のワイルドな感覚が残るのは確かで、これが気になるという人は居るかも知れない。

 取り敢えず、薄いジュースと区別がつかないような「清涼飲料水みたいなリキュール」とは一線を画す、きちんと柚子果実や米焼酎の素材の味がする果実酒が飲みたい人にはおススメ出来る、かな。

 ◇

 以上、こんな感じで。

 ネット通販の広がりや、積極的なプロモーションを行う地方蔵元が増えたことに加え、こういうアンテナショップ等での展開や地域産品としての他の食材や観光要素と組み合わせたアピールも増えてきて、一昔前では現地に行かなければ名前すら見掛けなかったような地酒が、現在では都市部で簡単に手に入ったり、ともすれば試飲とかまで出来るようになったんですな。

 おかげで、各地の特色ある酒、こんな変わった酒までも気軽にお試し出来てしまう。
 自分は別に呑んべぇではないが、実に良い時代になりました、はい。