キャッシュレス社会とは言うけど、さ。

 何か一部では推進したいとか言っている人達が居るのは理解しているが、少なくとも日本ではそれは全体的なムーブメントではないのかなぁ、と。
 というモヤモヤ感を、本日は書いてみる。

 まず、自分はカード払いが可能なとこでは基本的にカード払い。小銭ジャラジャラが七面倒だというのに加え、各種カードで大体何かしらの特典(ポイントとかキャッシュバックとか)が付いていることもあり、平均的日本人よりキャッシュレスだと思うのだが。

 こんな自分が時々ブチ当たるのが「カードだと店舗の特典が使えない」というヤツ。
 明らかに現金を優遇しているんですな。

 いやね、分かるんですよ。カードだと決済手数料ってヤツがかかる(しかも売上自体が小さいと相対的に非常に割高)ってことぐらい。売掛金になってしまうので実際に入金されるのが結構先になるということも。
 そして、世界的に見れば「利便性」よりも現金を扱う「危険性」からの回避、という意味でキャッシュレスがどんどん進行しているということも。具体的にはスリとか強盗被害、偽札の氾濫とか。店員のちょろまかし対策、なんてことも。

 ところが日本ではなまじ「治安がいい」「偽札・偽金が殆ど無い」せいで、これらの「危険性回避」と「決済手数料」を天秤にかけた場合、後者の方が圧倒的に重い、という判断が未だ世間の大多数ってことですな。
 これはどう考えたって平和で大変よろしいことです、えぇ。

 一方で、最近急に湧いてきたのがキャッシュレス化による「省力化」という言い方。「利便性」に注目させたいのだろうが、実際には思い切って「現金NG」とでもしない限り効果が出ない(現金NGならレジ〆の作業が無くなる)し、そんなことはもう既に皆百も承知だからこそ、こんな言い方したところで結局誰にも注目されていない。

 結局、国内だけ相手している限り、キャッシュレスに対する店舗側のインセンティブはほぼ無いってことなんでしょうな。ATMはあちこちにあって現金引き出せるしね。

 ◇

 で、何でこんなこと突然書き始めたかというと。
 先日、クリーニング屋に行ったんですよ。ド定番の白洋舎。
 ここはポイント制度があって、ポイント貯めると割引券が貰えます。
 クリーニングの使用頻度は個々人によってかなりバラつきがあるとは思いますが、ゼロという人は居ないでしょう。当方はかなり頻度低い方ですが(代わりにクリーニング向け衣料用のおウチ洗濯洗剤とか結構買ってます)、ゼロではないです。

 で、フツーにカード決済したんですが。
 カード決済するとポイントが半減するんです。白洋舎のポイントは比較的還元率が高いので、この「半減」は結構なダメージ。カードの特典なんか全く話になりませんがな。

 ・・・やっちまった、と。
 これなら現金で払えば良かった、と。決済終わってから気づいたワケですよ。
 少なくとも白洋舎はキャッシュレス化に興味なし、と。

 ◇

 とまぁ、こんなしょうもないことを思った、そんな日曜の夕方でしたとさ。

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